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エステと美容整体の違いを比較して分かった事と業界裏話

例えばそう、エステです。整骨院・接骨院や整体・マッサージなどの治療系業界にも近しい職種や畑であり共通している部分が多く、且つ単価が大きいので勢力が急速に伸びていった脅威とも呼べる業界です。

今回はその表題のエステと、最近話題の美容整体の効果を比べてみて、果たしてどちらが高いのか。元エステティシャンと現職整体師が解説していきます!

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エステと美容整体の長短

美容整体とエステは、同じく「美容」を追求していくものです。同じ穴の狢なのに、2つの業種はどちらを潰すともなく共存しています。それは、それぞれが持つ強み・特性が違うということを裏付けています。

そうした違いを考慮した上で、出来ることと出来ないこと、まずはそれを洗い出して比較します。

エステは表皮・皮下組織に強い

まさにこれです。エステは皮膚や皮下組織に対して、マシンを使うことで美容効果が高くなります。設備ありきなので、あの機械があるお店はどうだとか、取り扱う店舗によって特色が出てきます。

また、オールハンドによる施術もありますが、リーズナブルとはいえ皮膚へのアプローチは機械に比べてみても劣ってしまうところは否めません。

美容整体は筋骨格に強い

骨格なら治療系業界に籍を置く整体に敵うものはありません。皮膚ではなく、骨格へ直接の変化をもたらす整体は、身体そのものを作り変えます。

こちらはマシンが医療機器に引っかかってしまうこともあり、設備で勝負するところはカイロプラクティックぐらいのものです。それ以外のところで設備云々を謳うお店は見たことがありません。

整体では表皮・皮下組織への美容効果は期待できないのか

お答えしますと、血行促進させれば生理的反応が起こるので改善の余地があります。ただしこれは受動的に施術を受けるだけでは駄目です。一人一人が自分に合った、日々の過ごし方に意識を割かなければなりません。

電気をつけっぱなしにして寝ておいて、「眩しくて眠れなかった」じゃないんです。人間、最低限やらなければならない事があります!要は自分の身体に対して、どこまで優先度を上げられるかです。

エステと美容整体のどちらにも言えること

ことオールハンドの手技に関して、共通して言えることがあります。それは同店舗内においても、熟練度の差が効果の差に繋がるという点です。

いかに巧みな話術でその気にさせたところで、技術が伴わないのではお金と時間の無駄遣いです!そこで皆さんにお伝えしたいのが、効果、即ち変化量で判断してもらいたいということです。

当初の目的である「美容」をいかに早く達成できるかに焦点を当てて、担当者の良し悪しを見極めることをお勧めします。比較する為には全く違うところに行くことも考えましょう。

エステと美容整体はどのように利用するのがよいか

整体における注意点

骨格の大きな変化というものは、若い内でなければならないという大前提があります。

猫背を放置してしまい背骨にある靭帯が石灰化すると、2016年11月現在、自然治癒することは不可能です!これは老後にならないと現れない症状ですが、背中や腰が丸まった状態のままでいると、いずれそのまま固まります。

整体師の口から言わせてもらえば、皮膚組織こそ手の打ちようはあるものの、関節を蔑ろにして過ごしてきた方がよっぽど問題なのです。

エステに行くタイミングはいつがいいのか?

お肌の状態も疎かにしていると手のつけようもない状態に荒れ放題になってしまいます。アレルギーや食べ物に気を遣っていても、いつかはやってきてしまうシワ・たるみ…。

ストレスを溜めない程度にスキンケアとしてエステを利用し、規則正しい生活習慣を身につけるだけでも違います。美容というのは、健康あってこそではないでしょうか?

ここでは余裕のない内は整体でメンテナンスを行い、ある程度のゆとりができてからエステをするといった利用方法がいいと結論付けました。

目的別でお店選びをする

皮膚ならエステ、骨格なら整体と別けてしまい、目標を目指すのが賢明です。もし肌をツヤツヤにしてても、骨格が歪んでいたら?もし骨格を正しても、肌質が気になるのであれば?

身体のことに近道はありませんが、遠回りはいくらでもありますから。コッチの方が早いというのであればコッチと、いくらでも変えていけます。

高級エステサロン勤務の経歴を持つ人に聞く

Q&A

以前の職場はエステティシャンだけど、今は整体師という人は珍しくはありません。私が今勤務している整体でも、以前の職場がエステサロンだったという人を、この5年以内に3人見てます。聞いてみるとなかなか面白い話を聞けたので、本人の承諾を得て公開させてもらいました。

エステ料金体系の一例

部位 料金
ボディ ¥27,000
フェイス ¥18,000

マシンを使ったエステの施術料金になります。回数券が存在しており、回数によって割引率が変わります。尚、この一例に挙げられたエステサロンでは、指名ができないシステムとなっていることに留意していただきたいです。

ですが場所柄故か、キャッシュ払いの利用者が多いそうです。また利用者も、高級エステサロンに通っているというステイタスを求めている節があるのだとか。

指名制なら、人気の施術者とそうでない施術者に分かれる為、店ごとに条件が異なります。

エステ全般で言えること

エステサロンに勤務していると、どこまでもシビアに、とことんストイックに売上を求められるそうです。東京ミッドタウンの某高級サロン勤務の元スタッフさんに話を聞くと、スタッフ一人頭、月間200万円の売上を目標にするそうです。

単価が高いので整体ほど回す数は多くないと思いますが、それでもこの金額に設定した以上、かなりの無茶な橋も渡ります。別の会社勤務だったスタッフさんの話だと、酷い会社ともなれば売上に達しなかった人は自腹で会社の商品を購入しているのだとか。これはパワハラでもなんでもなくて、インセンティブのボーダーをクリアする為だそうです。

エステの営業が凄い理由

某高級サロンを例に挙げて、月間200万の売上。この目標を達成する為にはどうしているのでしょうか?試しに数字を勤務日数にならしてみると、週休2日でひと月21日勤務とします。ということは、一日辺り¥95,238を売り上げなければなりません。

ここで問題なのは、若手スタッフで固定客が少ない場合、どのようにしているのかです。答えは簡単で、施術した人数の頭数で残りを賄うべく営業努力をする訳です。

入ってホヤホヤの新人で、大体1日で3人ぐらいを施術したとします。コースの時間にもよりますが、フェイスのみやったとすると施術の料金のみで1人¥18,000になります。

3人なら¥54,000ですが、目標金額を大きく下回り、¥41,238のマイナスとなります。残りは商品を売るか、自腹を切ったりして利益を上げているんですね。

施術を受けに来た人が納得するならそれで構わないんですが、この話を聞いた後でも同じだけの気持ちでいられるか。私には美を追求している人たちの何がそこまで駆り立てるのかが分かりませんでした。

慈善事業やボランティアではない

当たり前なんですけど、まあそういう事ですよね。ボランティアでやっているんじゃない!これです。ただ、あまりにも売上を追求しすぎていて、善意から来るものは無いんだなと思うと悲しくなってきます。

エステと整体。身体を見る点では共通しているのに、こうも意識のベクトルが違うところを向いているのかと思うと、面白くもあり、また恐ろしくもあります。見ているものが違い過ぎます!

何故エステサロンを辞めて整体業界に来たのか?

インセンティブを考えれば、当たれば単価の大きなエステの方が稼げそうなものなのに、どうして整体をしているのでしょうか?本人に聞いてみました。

解剖学・生理学を学校では教わらなかったからなのか?

身体のことについて勉強して、インセンティブの高いエステに戻りたいということのようでした。つまり、身体への理解度を深めたいと。そういう環境がなかったんでしょうね。

エステは忙しいスタッフさんともなれば、一日休憩なしでぶっ通しで働くこともざらにあります。恐らくは、勉強する時間はプライベートの時間を削らなければならなかったのでしょう。

休みは気分をリフレッシュしたい

そう聞くと、休みを勉強に充てればという声が出てきそうですね。実は施術時間以外にも、顧客とセールストークをしなければならず、顧客一人に対して最大で2時間近くもの間気が抜けません。

これを一日ずっとやっていたら、休みすら仕事の為に使い切って、きっとそんな生活を続けていたら精神が病んで来てしまいます!

時間的余裕を作るには職種を変える他なかった

そこで整体です。業務体型によるかとは思いますが、整体なら時間通りに進行するので、働いている時間とそうでない時間とがはっきりと分かれていますからね。整体業界は、働きながら勉強ができます。これも働く上では魅力の一つだと話していました。

まとめ

  • お肌ならエステ、筋肉や骨格なら整体が得意としている。
  • 担当者の腕を知るには別のところも受けてみよう。
  • 目的か経済面でお店選びをしよう。
  • 美の対価は高くつくけど、大事にしていれば健康は後からついてくる。
  • 元エステサロン店員による業界ぶっちゃけトーク。

だいぶ尖った中身になりましたが、いかがでしたか?業界のあれやこれやに首を突っ込んでは、一石を投じるこのスタイル。最終的に書き上がった内容を読み返してみると、半分以上がぶっちゃけトークでしたね!以前からあった話なので、これは今に始まったことではないんですね。

意外にも、身体の事を勉強して学校を出てくるものかと思っていたんですが、エステの専門学校ではそこまで解剖学やら生理学といった、基礎的な事には力を注いではいないようですね。

実践的なものを教えてはいるのでしょうけど、物事は成り立ちからひも解いていかないと駄目だと言っていた先人の話を思い出しました。

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